この記事のカタカナ表記は変だな [news]
アメリア・エアハートは最近ヒラリー・スワンク主演の映画にもなっていて、比較的有名だけれど、日本語の表記はイアハートとなっていることが多くて、そういうのを見るたびにがっかりしてしまう。Ear+hartと考えて「イア」としてしまうんだろうな。『ロングマン発音辞典』にも「イア」となるヴァリアントは記載されていないから、「エアハート」のほうがいいんだけど。
もうひとつ、Rick Gillespieをリック・ジレスピと表記しているが、Gillespieは「ギレスピ」あるいは「ガレスピ」になるべき(長音は別として)。ジャズの巨人ディジー・ガレスピーとかPrimal Screamのボビー・ギレスピーを知っていれば間違えないと思う。『ロングマン発音辞典』では最初の母音が「ガレスピ」のような曖昧母音になるヴァリアントも記載されている。実際、ディジー・ガレスピーは「ガレスピ」と発音されていると思う。
高橋選手おめでとう! [news]
フリーはちょっと不本意なパフォーマンスだったみたいだけど、高橋大輔選手やりましたね。銅メダル!ご本人もうれしそうだったし、よかったよかった。
高橋選手が伴奏に使った音楽はフェリーニの映画『道』のテーマ。ニーノ・ロータ作曲。この曲、昔住んでた要町のブックス武蔵という本屋でしょっちゅうかかっていた(たぶん同じテープをずっと使い回していた)。わりといい加減な演奏だったけど、だれがやってたんだろう。
ニーノ・ロータ:映画音楽作品集
ロータ(マルチェロ)
オランダのスクウォッティング天国も終わり? [news]
スクウォッティングとは、人が住んでいない住居に賃借料を払わないで住むこと。通例squatは「無断で占拠する」、squatterは「不法占拠者」「無断居住者」などと訳されるが、この記事によると、警察と所有者には連絡をすることになっているのだから、不法ではないし無断でもない。日本語には訳しづらいな。オランダでは1970年代にスクウォッティングを合法とする法制化が行われて、一定の条件を満たせば人が住んでいない住居を勝手に占拠していいことになっている。居住者は、家賃は払わないけれど、電気・水道などの公共料金は負担する。学生や芸術家が(貧乏だから)この制度を利用して都市で生活してきた。マリフアナも売春も合法のオランダならではの自由さなのだろうな。若い頃は粉川哲夫の著作なんかを読んでこういうのに憧れたなあ。
これから都市や団地の荒廃が進むと思われる日本でも、こういう仕組みを導入して空間を有効活用させる方法はないものか。リンク先の記事に載っている写真を見ても、すごくきれいに使ってる人もいるし。まあでもスラム化の危険とは紙一重なんだよね。
緒川たまきとケラが結婚! [news]
緒川たまきといえば,松浦理英子原作の映画『ナチュラル・ウーマン』に出ていた。美人で胸も大きい人が裸になってるのにうれしくなかった。そのことを悟ったとき,大人への階段を一つ上ったような気がしたものだった。権利の関係か,「ナチュラル・ウーマン」の流れない『ナチュラル・ウーマン』で映画自体も感心しなかった。
しかし緒川たまきという人は好きだ。クリストファー・ドイル撮影のロッキング・オンから出ていた写真集も持っている。
緒川たまき―1997
Christopher Doyle
火星に水があったとすると [news]
先日話題になった「生物がいる可能性が高い太陽系内の星」トップ5のうち3番目に挙げられていたのが火星。
Wired Visionの記事でなるほどと思ったのは,「地球上の、太陽光がまったく届かない深海における生命体調査の結果、生命には必ずしも太陽は必要ではなく、水とエネルギーがありさえすればよいということが明らかになった」というところ。その水は,純度の高いものであるほうがいいのだろうか。この見出しの付け方からすると,その可能性が高いことを示唆しているようなんだけど。
新大統領の情報発信 [news]
思えば情報スーパーハイウェイ構想を引っさげて颯爽と新しい政策を実行していったクリントン・ゴア政権はまぶしく見えた。確か大統領の発言はすべて公式発言としてパブリックドメインとして公開されることになっていて(それでオバマ氏は私的なショートメールも不可能になるので就任後に携帯電話を持つことをあきらめたという記事が前に出ていた),クリントンとゴアの行動と発言はメールマガジンの形で発信されていたのだ。当時受信したそのデータの一部は今でも手許にある。別に手許に残しておかなくても,連邦議会図書館かどこか政府機関のウェブサイトで閲覧することはきっと可能だろうと思うが。
ブッシュ前大統領が就任した後,最初のうちはそのスタイルを踏襲していたけれど,大統領本人の発言がメールでくる機会ははるかに少なくなり,こちらのIT環境も変わったのでメールの購読はやめた。
あれから8年経って,オバマ政権でまた情報発信の積極性が戻るのは喜ばしいことだと思う。
マイライフ クリントンの回想 MY LIFE by Bill Clinton 上
楡井 浩一
英語脳の恐怖 [news]
話題沸騰,酒井邦嘉先生の http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050216-00000853-jij-soci の件だけど,慣れてくると頭使わなくなるのは当然のような。もちろんちゃんと実証したことには価値があるのだろう。
ところで,これって「ゲーム脳」で頭を使わなくなるからダメ,という例証に使われていた現象じゃなかったっけ。「まさに英語脳の恐怖」ってだれか言ってやれよ。
ライブドアが出版に進出 [news]
http://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2005020911900j0
幻冬舎と合弁。
書籍化事業では内容が面白く閲覧回数やコメントの書き込み数が多いサイトや掲示板を専任の担当者が常時調査。幻冬舎の編集、出版のノウハウを生かし、書籍として販売する。
短信記事にはブログの書籍化の話しか出てこないけど,それだけでやっていけるものでもないような気がする。何か別のねらいがある?
marijuana [news]
アート・ガーファンクル逮捕。前にもつかまってたのは知らなかった。ニュースを見た覚えがない。関係ないけど、コンビを組んでいたときポール・サイモンは、いつもアートのほうが作曲者だと思い込んでいる人が多くてむかついてたらしい。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050830STXKC076030082005.html
この記事で注目は、共同通信が「マリフアナ」と、ちゃんとアを大きく表記していること。ほかのスポーツ新聞なども、共同の配信を受けているところはそういう表記。共同通信のガイドラインではそうなっているのかな。ただ、同じ記事で「ウォーター」ではなく「ウオーター」と大きい字を使って表記されているように、単純に小さいアイウエオをなるべく避けるという方針なのかもしれない。
なお朝日新聞は小さいアイウエオを使って「マリファナ」としている。
http://www.asahi.com/culture/update/0831/002.html
これが辞書になると、Yahoo! に載ってる『プログレッシブ英和辞典』も『新グローバル英和辞典』も「マリファナ」と小さいアの表記。いかんなあ。
新グローバルは訳語の後に「巻きたばこにする」という注記を添えている。そんな知識が学習用辞典に必要とも思えないけど。『ランダムハウス英和辞典』の記述を参考にしたものだろうか。
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/11/29
- メディア: CD-ROM
ミシシッピーバーニング [news]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: DVD
実は未見だけど、映画『ミシシッピー・バーニング』のもとになった事件の首謀者というか扇動者が有罪となった。KKKのメンバーでパートタイムの牧師。ただし殺人罪を適用するのは無理らしい。証拠も不足しているだろうから当然で、しかたがない。
車椅子で呼吸器を付けた姿は痛々しいが。