『ガルシア=マルケスに葬られた女』 [book]
『予告された殺人の記録』のモデルになった女性は、ガルシア=マルケスのいとこだった。帯には「本当の恋人は誰だったのか、なぜ兄たちが彼を殺すのを止めなかったのか」とあるが、その謎が解き明かされることはない。むしろ、この女性の魅力にいろんな角度から光を当て、相対的に作家の罪深さを強調することになっている。
基本的に著者が取材した結果を彼女への手紙で報告するという形。だから純粋なノンフィクションというより小説の書き方だと思った。事実を伝えるのではなく、読者に共感を求めるような感じ。
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